ファン化世界観レター009「カシータの憲法」
- 三上吉昭
- 2018年8月31日
- 読了時間: 2分
「こんなお店や会社だったらファンになっちゃう!」という世界観をお伝えするお手紙シリーズ。
レストランカシータにはマニュアルの代わりに「憲法」があるそうです。
今回はその「憲法」をご紹介します。
レストランカシータには、接客マニュアルの代わりに憲法があるのです。
それは、「お客様に楽しんでいただくこと」。
これだけです。そのためなら、スタッフは何でもしよう、そう決めてあります。
各スタッフは、この憲法に沿って、各自の判断で物事を進めていきます。
日常的な接客、意に反してミスしてしまった時、時にはお客様からのクレームへの対応・・・個々のマニュアルは一切ありません。
各スタッフが、お客様に対していつも感謝の気持ちを持って、温かくフレンドリーに接していくこと、それがカシータの憲法です。

接客をマニュアル化することはできません。
いろんなタイプのお客様が毎日いらして、いろんな状況で毎回違ったドラマが起きている中で、画一化した接客では対応できないからです。
臨機応変に、常にお客様を第一に考えた対応をするには、この憲法をもってするしかないのです。
たとえば入社二ヶ月のスタッフが、お客様とマンツーマンでとっさの判断をしなくてはいけない場面が出てきます。そのときのとっさの判断は、経験がないスタッフには難しい。しかしお客様に対してよかれと思ってサービスした行動が、たとえ「やり過ぎてしまった」ことになっても、私は怒らないと決めています。
たとえば、サービスでシャンパン一本の栓を開けてしまったことは怒りません。いや逆に、「シャンパンを出さなかった」ことのほうを残念に思います。
そういう風土をつくっておかないと、スタッフが怖がって、憲法に沿ったサービスができないのです。
「お客様のためにいいと思ったことは何でもしなさい。全部やってしないなさい」
これが憲法に沿った教育というものです。
参考文献:「お客様に真剣ですか?」高橋滋(かんき出版)
「憲法」って響きがいいですね。
基本となる考え方があって、個々の自主性を重んじる。
そういう風土から、お客様をハッピーにする文化が育まれるのですね。
今日のファン化世界観はいかがでしたか?^^
Comments