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ファン化世界観レター006「おじいちゃんおばあちゃんのディズニーランド」

  • 執筆者の写真: 三上吉昭
    三上吉昭
  • 2018年8月3日
  • 読了時間: 3分

「こんなお店や会社だったらファンになっちゃう!」という世界観をお伝えするお手紙シリーズ。

愛知県一宮市の介護デイサービス施設「たんぽぽ介護センター」は、「おじいちゃんおばあちゃんのディズニーランド」と言われています。その理由とは・・・?


 

デイサービスという名のとおり、宿泊施設はなく、朝から夕方までの施設型ケアサービスで、主に食事、入浴、レクリエーション、排泄、機能訓練などをケアを行います。


このデイサービスの施設ですが、一般的には30坪~50坪くらいの規模が標準的です。

ところが、「たんぽぽ温泉デイサービス一宮」は、なんと1300坪という大きさ。

標準的な施設の30倍以上のスケールです。


またこの施設には地下1350メートルからくみ上げた天然温泉が完備されています。

さらにリハビリ専用プールがあり、アクアマシンなどで負担の少ない機能訓練ができるようになっています。


スリングなど22種類35台のリハビリマシンが導入され、介護施設としてはもちろん、リハビリ施設としてもかなりスケールの大きな場所です。


食事は数百人が収容できる大きなレストランで、毎日バイキング。メニューもかなり豊富だそうです。


そして250以上もあるリハビリプログラムも圧巻です。

単なる機能回復訓練だけではなく、縫い物、ダンス、カラオケなど数多くのプログラムが用意されています。


同施設は、オープンしていきなり地域一番の施設になり、地域のシェアはすでに40%ほどになっています。


リハビリプログラムを含めたハード面がすごい故に、シェアが高いと思われますが、本当の秘訣はこのあとにあります。


この施設では、利用者様の満足だけでなく、従業員の満足にも非常に力を入れています。

従業員が働きやすい職場を作ることが、利用者様の満足に繋がるとの想いのもと、従業員を大切にする仕組みを用意しています。


その仕組みのキーワードが「感動」。


感動の体験を従業員で共有することで、スタッフのモチベーションを高め、利用者様へのサービスに繋げています


このようなエピソードがあります。


施設の長寿ベスト5の方に、日ごろ人との交流を好まない方がいました。

その方に「あなたの元気な姿が我々の誇りです」とお伝えしたら、皆の前で感動して涙を流しながら大喜びされたそうです。

そして、久しぶりに笑顔を見た家族もすごく感激されたそうです。




参考文献:「競争をやめれば会社は強くなる」五十棲剛史(徳間書店)


 


ハードだけでなく、ハード以上にソフトの面に心を砕いているからこそ、「おじいちゃんおばあちゃんのディズニーランド」と呼ばれているのでしょう。


このような場所は、「四方よし」つまり「施設に来る人(お客様)によし」「働く人(スタッフ)によし」「働いてもらう人(経営者)によし」、そして「地域社会によし」であり、これからの日本の求められる形だと思います。



今日のファン化世界観はいかがでしたか?^^

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