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ファン化世界観レター004「感動のリレー」

  • 執筆者の写真: 三上吉昭
    三上吉昭
  • 2018年7月19日
  • 読了時間: 2分

更新日:2018年8月3日

「こんなお店や会社だったらファンになっちゃう!」という世界観をお伝えするお手紙シリーズ。

レストランカシータのオーナーである高橋氏が、アフリカのアマンリゾート・アマンジェナに宿泊した際に受けたサービスをご紹介します。


 

アマンジェナは、東京から飛行機を22時間乗り継ぎ、丸一日かけてやっと到着するところです。


最寄の空港から車で30分ほどでアマンジェナの敷地の中に入ると、エントランスで数名のスタッフがそこに立って、私(高橋氏)の到着を待っていました。

車から見ている私には、彼らがあたかも二十時間そこに立っていたかのごとく、私が来るのを自然に待っていてくれたのです。


車のドアを開けてくれて、

「ミスタータカハシ Welcome to Amanjena」

と総支配人以下、みんなが温かく迎えてくれます。


その晩、私は興奮してあまり寝られませんでした。時差もあり、翌朝早起きした私はホテル内の大きな池の周りをランニングしていました。

その向こうから、大きなサービスカートを押した現地のホテルマンが、私のほうに歩いてくるのが見えました。




彼とすれ違いざまに、私は彼に、

「Good Morning」

と声をかけました。


これで終わりだと思ったんです。ところが2~3メートル私が行き過ぎたときに、信じられない一言が私の背中から返ってきました。

「Good Morning ミスタータカハシ」


この一瞬、私は立ち止まりました。

彼はゲストリレーション(応対する人)ではなく、単なる何百人といるスタッフの一人です。しかも私は前日の夜にチェックインして、未明にランニングをしていたのです。

そんな私に彼は間違いなく、

「Good Morning ミスタータカハシ」

と言ってくれたのです。


「私はお客様のことを知っているのですよ」ということを、次々にタスキリレーのようにスタッフ間でつながれていました。



参考文献:「お客様に真剣ですか?」高橋滋(かんき出版)


 


たった挨拶の一言でも、お客様の名前も含めて話すことでお客様は嬉しくなります。

誰か一人が行うのはそんなに難しくはないですが、スタッフ全員で、しかも毎日行うとなると、お店・会社全体で意識して行わないとできません。


小さいことでも、みんなで継続することが大切で、そしてこれが感動を生むのです。



今日のファン化世界観はいかがでしたか?^^

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